魑魅魍魎の跋扈する平安のみやこの夜を駆け抜ける呪われし狩人・裏検非
化外(けがい)の疑惧(ぎく)ある者たちを、訪ね、捕え、検分し、浄滅する
その者が拷問の末に息絶えたとしても―――それもまたよからむ
ひたすらに闇に生き夜を走る裏検非の日常を描く珠玉の四編を収録
『風語姫―かぜかたるのひめ―』
風を聞き風と語ると言われる幼(いと)けない小姫の検分に乗り出す裏検非
貴姫・白風の身は存分に汚され、その心もまた張り裂けようとしているではないか
やがて見えてきたものは、一門の思惑と宮中の謀略の織り成す複雑な暗い絲であったか...
『尼餓鬼―あまがき―』
みやこの西山に隠棲するばかりのかつての比丘尼・静に化外の疑惧あり
ただひたすらに仏道を願い、ただひたすらに堪え忍んだ静の半生を振り返る夜奏曲
仏門に帰依した尼の過去にあったものは、あまりに純粋純潔の愛と願いであったのに...
『晴間雨―はれまさめ―』
東国の武門・足加賀衆を率いてみやこに入ったは、女武士・麻奈緒であった
呪われた晴間雨神社の陰謀と東国に跋扈する謎の足加賀衆の正体とは何か
古代より息づいてきたという足加賀衆の魔の手は、すでにみやこの間近に迫っていた...
『千年巫―ちとせかんなぎ―』
その者がいつから何のためにみやこの辻をさまようか、それは誰も知らぬこと
全身雪白の巫女・氷路と裏検非が遂に対決する最終章
裏検非の戦いは終わることなどなく、またひとつ、みやこの闇が不気味に揺れる...
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